ぼうり
「ぼうり」とは、里芋の親芋のことを言います。
田辺市(旧大塔村)の言い伝えによりますと、「ぼうり」を食べるきっかけは、1331年に後醍醐天皇の第三王子大塔宮護良親王が「熊野落ち」した時、山伏姿の者に便宜を与えてはならない布令が出されていたため、大塔の宮様に対して猟師さんが食べ物をあげなかった。
後に素性がわかり、お餅すら渡さなかった事を悔い、その後600年間お正月には餅をつかず雑煮の代わりに「ぼうり」を食べたと言うことです。
「ぼうり」は、掘り出した芋を二日間干し、二日間煮込むという大変手間のかかる食材です。
調理は、かつお・にぼしで出汁をとり、醤油・みりん・砂糖・塩で味付けをします。
伝統的な郷土料理なのに、地元地域ではほとんど作られない料理となっています。
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